エコカー

H.Moser & Cie MAYU2014/12/15



先日GPのWWTCを入手し海外出張にとっても重宝しているのですが。


その時にGPと迷ったGMT機能付きの時計が今更ながら気になり、、、あ~~~。。。

もう打ち止めと思ったのにまったく止まらんっ!!

時計はどんどん増えるばかり。
嫁がそうにも今となっては特殊系ばかりが手元に残りなかなかその気にもなれず。。。

そんな1本。

                      H.Moser & Cie MAYU

MAYUはMoserのアイコン的存在でパッと見なんてことない普通のスモセコ3針モデル。
特に私のはMoserがブランドとして立ち上がってから2年目に購入した初期モデルなので
Moserの代表的機能であるダブルヘアスプリングは搭載されていませんし、お値段も今と比べればグンとお値打ちでした^^

ただ私のMAYU、通常モデルのダイヤルがラッカー仕上げなのに対して、エナメル(陶板)ダイヤルなのです。

                      39mm WG x エナメルダイヤル

最近はクールエナメル(レジン等プラスティック素材で作られるフェイクエナメル)と
差別するために、ホット(リアル)エナメルは敢えて「グラン・フー」なんて呼ばれてたりもしますね。

で特に単色のエナメルダイヤルを作れる世界トップレベルの会社ってすごく限られてて現在2社くらいしかないんだそうで。
そのうち特に有名なのがドンツェ・カドランって会社。
その当時はパテックをメインに有名ブランドにのみ供給してたそうですが
そんな中Moserもブランド立ち上げ時に頑張ってMAYUに50本限定で
ドンツェ・カドラン製エナメルダイヤル搭載モデルを用意しました。

ところがこのエナメルって歩留りがメチャメチャ悪くて、供給が間に合わないってのが当たり前。
私のは41/50なんですが、案の定ドンツェはMoserにダイヤル50枚を供給し切れず
このMAYUのエナメルダイヤルモデルは40数本しか世界に出回ってないそうです。
で日本国内はというと3本あるかないかくらいしかないらしく幻の1本だそうで。。。
時計屋さんには絶対手放しちゃダメって言われてます^^;


ちなみに、、、

そんなドンツェ・カドランですが2011年にユリス・ナルダンに買収され、
今年そのユリス・ナルダンが今度はケリング・グループに買収されてしまいました。

そんなワケで世界トップクラスのリアルエナメルが本当に限られたブランドにしか供給されなくなり、昨今エナメルダイヤルモデルはどのブランドも軒並みお高いそうです。